スクリーンメッシュの強度を簡単に算出アサダメッシュ「強度指数」
- スクリーン印刷
- 技術情報-04
スクリーン印刷は、版と基板の間にギャップ(クリアランスといいます)を設け、スクリーンメッシュの張力で連続的に「版離れ」するという原理です。印刷時、スクリーンメッシュにはショット毎に負荷が掛かるため、できるだけ強度が高いものを選択することが望ましいと言えます。メッシュの強度は、版離れや印刷寸法精度、版寿命に大きな影響を与えるため、最も重要な項目になります。
スクリーンメッシュの強度と強度指数について
スクリーンメッシュの強度は、(線材強度)×(線材断面積)×(メッシュ数)で算出できます。アサダメッシュはスクリーン印刷用メッシュの標準的な製品である線径28ミクロンの325メッシュを基準とした「強度指数」を強度比較の指針としています。※1
アサダメッシュの線材強度は「BSスタンダード」、BSの1.3倍の強度「MS準高強度」、BSの3倍の強度「HS高強度」の大きく3種類にカテゴライズできます。
- ステンレスメッシュを使用したスクリーン印刷で最も実績のあるBS-325/28を基準値の強度指数1.0と設定しています。
MS-400/23はBS-325/28と比較し、線材強度は1.3倍、線材断面積は0.675倍、メッシュ数は1.23倍となり、これらを掛け合わせ、スクリーンメッシュの強度としては1.08倍であることが分かります。
安定した印刷を目指して
アサダメッシュは規格表のすべての製品に強度指数を記載しています。強度指数が1.0以上のメッシュで適正なテンションとクリアランスを設定すれば、2万ショット以上の安定した印刷が可能です。
スクリーンメッシュは高メッシュになるほど強度が低下しますので、ファインラインの印刷では特に注意が必要になります。