高精度デジタル化

なぜスクリーン印刷に
高精細メッシュが有利になるか?

スクリーン印刷
技術情報-03

高精細メッシュによるデジタル化とは

メッシュでペーストを高精度にデジタル分割

孔版印刷の一種であるスクリーン印刷の最大の特徴は、ペーストが均一に配列されたメッシュ孔を通過するというメカニズムです。
特定した数値として表現できないものがアナログで、数値化して正確な表現できるものがデジタルであると定義すれば、スクリーン印刷で転写されるペーストは、スクリーン版のメッシュ孔で一度デジタル化されている、と考えることができます。

メッシュによるデジタル化

ペーストの[デジタル]←→[アナログ]のメカニズム

つまり、スクリーン印刷とは、
❶版上のアナログ状態のペーストを
❷メッシュ孔でデジタルパターン化し
❸基板上でアナログパターンに再変換されるプロセスなのです。

高密度のデジタル化が高品質印刷に不可欠

密度の高い4K、8Kテレビが従来のデジタル放送と比べて各段に美しくなるのと同様に、スクリーン印刷も高密度でペーストをデジタル化できれば、印刷品質を向上させることができます。スクリーンメッシュが高精細であればあるほど、それだけ印刷解像性を上げられる理由は高密度なデジタル化ができるためです。
印刷ライン幅がメッシュピッチの2倍以上の場合、ペーストが十分微細にデジタル化されるため、印刷も安定します。
印刷ライン幅がメッシュピッチ未満となる場合、ペーストのデジタル化が粗くなってしまうため、印刷解像性をあげるにはペースト粘弾性の最適化がより重要になります。

※基板の種類(吸水性や吸湿性)により印刷の難易度は大きく異なります。

印刷解像性