ふるい効率向上

目詰まりが飛躍的に減少、
特殊目開き形状ふるいメッシュ

ふるい(篩)・フィルター
技術情報-03

微細粉末のふるい工程で、スクリーンの目詰まりはふるい効率を著しく悪化させる最大の課題です。その課題を解決するため、特殊なふるい機を使ったり、スクリーンへの表面処理を施したり、様々な対策が取られています。
金属線材を使った金属メッシュは他のメッシュと比較し、剛性が高いため、目開きの比率を高くした高開口率メッシュや独特な織り構造を持つさまざまな特殊構造メッシュを製網することが可能です。
RO-Sieveは通常正方形である目開きを長方形に製網した金属メッシュです。長方形の目開きは粒子とメッシュの線の接点を減少させることができるため、特に球体の粒子のふるい分けに効果的です。
またRO-Sieveはヨコ線のメッシュ数を少なくしているため、平織の同じメッシュ数と比較し開口率を高くすることもでき、太い線径を使用できるため、強度が高くなり、耐久性を上げることも可能です。

通常のメッシュとの違い

長方形目開き

製品コード 目開き
(mm)
メッシュ数
(本)
線径
(mm)
開口率
RO-25/32tw 0.025×0.032 500×445 0.025 28.1%
RO-25/36tw 0.025×0.036 500×416 0.025 29.5%
RO-25/40tw 0.025×0.040 500×392 0.025 30.8%
RO-34/58tw 0.034×0.058 400×289 0.030 35.0%
RO-45/53 0.045×0.053 330×300 0.032 36.4%
RO-45/72 0.045×0.072 330×244 0.032 40.5%

通常の平織メッシュ

SV-26/25tw 0.025×0.025 500×500 0.025 25.8% ★2
目開きの違い

振動ふるい機による処理能力比較検証

検証

JIS球体サンプル粉末を使用し、通常メッシュとRO-Sieveメッシュのふるい効率を比較しました

結果

目詰まりが非常に少ないため、特にふるい開始直後でRO-Sieveが高効率で処理できました。

ふるい効率の比較