スクリーン印刷のメカニズムを支えるスクリーン印刷における金属メッシュの役割
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近年、スクリーン印刷は急速な要素技術の向上により、様々な分野で50µm以下の細線が量産で印刷され始めようとしています。汎用性が高いことで知られるスクリーン印刷ですが、そのメカニズムを支えているのが「金属メッシュ」です。スクリーン印刷における金属メッシュの役割を紹介します。
乳剤を支える
スクリーンマスク中に画像を形成するには、画像通りに焼き付けされた感光性乳剤を保持し続ける必要があります。また、印刷中に金属メッシュそのものが変形してしまうと、画像も変形してしまうため、支持体となる金属メッシュには十分な耐久性も要求されます。
張力を持たせる
スクリーン印刷は、スキージ移動に合わせてスクリーンマスクと基板は連続的に「版離れ」をしています。この「版離れ」に金属メッシュの張力が必要不可欠。張力が高いほど版離れは向上し、印刷品質を高めることに繋がります。
吐出をコントロールする
「ペーストがスクリーンマスクのメッシュ部分を通り抜ける」という独特なメカニズムを持つスクリーン印刷。スクリーン印刷では、金属メッシュの開口率や厚みを調整することで、ペーストの吐出量をコントロールすることができます。
印刷解像性を決定する
スクリーン印刷するとき版上のペーストは、ゴム製のスキージによりメッシュ孔で一度分割され、基板へ押し出されます。メッシュが細かければ細かいほどペーストは高密度に分割され、より解像度の高い印刷を行うことができます。